Olive の日記

文学少女

『本を読む本』の感想

   アドラーとドーレンの『本を読む本』を読んだ。大量に文章を読まなくてはならないことが増え、読書の方法について悩んでいた時にこの本に出会った。知識を得る、また、物語を楽しむことにおいて基本的な役割を担う読書であるが、その方法論について例を示して教えてくれる稀有な本である。

  「本を読む」こととその技術について述べてあり、大変参考になった。前に点検読書でこの本を読んだ際に「批評の務めを果たして、つまり判断を下してはじめて、積極的な読書は完了する」という言葉を見たことは、この読書日記を始めた一つの動機にもなっている。この本を特徴付けているのは、その技術と関連させて「文学の読みかた」を論じているところだと思う。