Olive の日記

文学少女

『サクラ咲く』の感想

 辻村深月さんの『サクラ咲く』を読んだ。とてもとてもよかった。

 本書は 3 つの短篇により構成されている。それぞれつながりがあり、独自の物語を紡いでいく。どの物語も未来を志向していて、春らしい感じがする。初めの 2 篇は、進研ゼミ『中一講座』、『中二講座』で連載されていたようだが、そんな時期にこの物語を読めたことをとても羨ましく思った。そんな事情もあって、ドロドロ、難しいような感じではなく、爽やかな物語になっている。

 

 もしかして、あの人がタイムマシンを作ったのでしょうか?