Olive の日記

文学少女

2015-01-01から1年間の記事一覧

『パウル・ツェラン詩集』の感想

パウル・ツェラン著、飯吉光夫訳の『パウル・ツェラン詩集』を読んだ。 難解だった。日本語訳であるにもかかわらず、単語がわからないものが多くあった。具象的とあらわされる類の詩であるらしい。 私が特に好きだったのは、『掌を時刻でいっぱいにして』、…

『星間分子物語』の感想

出口修至さんの『星間分子物語』を読んだ。読むきっかけとなったのは、アニメ『放課後のプレアデス』である。星間分子発見の歴史をわかりやすく書いてある。もしかすると、量子力学と分子分光学の知識があると内容の理解が深まるのかもしれない。しかし、本…

『恋文の技術』の感想

森見登美彦さんの『恋文の技術』を久しぶりに読み直した。この小説は、私が森見登美彦さんの作品の中で一番好きな小説だ。この作品は、書簡体小説という珍しい形式の小説である。本当に手紙の内容が文章の全てである。技術書ではない。 内容は、僻地の実験所…

『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?』の感想

森博嗣さんの『彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? 』を読み終えた。文句無しに面白かった。本作は、人工知能を主題にしたものである。同時期にプレイしていた『STEINS;GATE 0』も人工知能についての問題を扱っていたので、今後現実世界でも問題に…