Olive の日記

文学少女

『星間分子物語』の感想

 出口修至さんの『星間分子物語』を読んだ。読むきっかけとなったのは、アニメ『放課後のプレアデス』である。星間分子発見の歴史をわかりやすく書いてある。もしかすると、量子力学と分子分光学の知識があると内容の理解が深まるのかもしれない。しかし、本書から引用すると、「量子力学がどうこうというやかましいことには目をつむって」読めるようになっている。説明がとてもわかりやすいので、気軽に読めると思う。ただし、読むのに時間がかかることと 1985 年に出版された本であることを付記しておく。

 内容は、星間分子発見の歴史と若干の付随する知識についてである。

 特に面白くなかったが、興味深い部分もあった。星間分子発見の歴史と分子分光学の応用例を知ることができて有意義であったが、放課後のプレアデス』を観て漠然と抱いていた天体への憧れをどうにかしてくれるものではなかった。